第7話「デビュー戦」

ちょうど、風田さんの試合の一ヶ月後くらいに、新潟で格闘技のイベントがあって、７０キロの選手を探していたらしく…

 

風田さん「横山、体重何キロだ？」

 

俺「７０くらいです…」

　　（入会時は６０キロなかった体重も、半年たって７０キロくらいまで増えてた）

 

風田さん「そうか、ちょうど７０Kgの選手探しているみたいだけど出てみるか？」

 

俺「は…はい」

　　（本当はまだ試合をやる自信もなく出る気はなかったんだけど、なんか出なきゃなんない雰囲気だったんで）

 

 

と、こんな感じで初めての試合は決まった。

 

初めての試合なのに、イベントなんでお客もいるみたいだし、と言っても初めてすぎてあまり緊張もしなかった。

ちなみに入場曲もあって、そのとき使った曲はガガガSPの「国道２号線」

これを選んだ理由は歌詞を聞けばわかると思います…

 

試合当日、まだこの頃は打撃の怖さも知らなくて、緊張よりは試合が楽しみで早く始まらないかソワソワしてて、風田さんにウロチョロするなって怒られた記憶がある（笑）

 

そして試合開始

相手がゴングと同時にカニばさみ、タックル→もつれて…何故か自分がマウントポジションを取ってた。

でもマウントからの技をしらないので、そのポジションをキープしないで自分から立った（アホな俺）

立ってすぐのワンツーがヒット。

相手がダウン。

再開してすぐまたワンツー

相手がくっついてきたけど、押してまたワンツー

これが見事ヒットして相手はダウン。

そのまま試合終了。

１R　４０秒　KO勝ちでした。

 

相手選手は鼻が折れて、マットは血だらけだった。

そのまま相手選手は病院行き、俺は勝ったことにうかれて相手選手のことを気にかけなかったみたい…

 

そのときに、相手選手を病院まで連れていった、イベントスタッフの女の子になんてひどい男なんだ的なことを試合の打ち上げの時、聞かされる…

 

たしかにうかれてたかもしれません。すみません

 

 

 

 

思えばこの試合で逆にKO負けしてたら、格闘技つづけてたのかな？

 

 

 

つづく