辛かったプロ時代④~ピロクテテス新潟編~
2025/01/16
いよいよデビュー戦当日。
ホテルから会場までは徒歩15分くらいだったかな~歌舞伎町の真ん中にあるビルの何階だっけ?7階かな新宿フェイス
一人で不安だったけど、会場に行くと新潟から応援に来てくれていたジム生たちが会えてホッとしたのを覚えてるね。
そして会場入り。正直ほとんど覚えていない…アマ修斗のときは結構覚えているんだけど、プロ修斗の記憶はあまりないんだよね~嫌な思いしかしてなったから勝手に頭の中から消えたのかな…
石渡選手のことはあまり気にしなかった。いつも通りやれば勝てると思っていたし。
緊張もしてたのかな~あんまりしてなかったような…よっぽどアマ修斗の地方選手権の1回戦の方が緊張してた気がする。
そして試合開始。
自分は打撃で突っ込んでヒザ打って、テイクダウンして上取ってポジションキープしながら攻めるっていうのが自分のスタイルだった。
開始早々に石渡選手の飛び込みフックでビックリしてしまう…
はえ~見えなかったよ~なんて思って組み付かれたポストまで押し込まれるけど、組ヒザで対抗。そして体を入れ替えてテイクダウン狙うけど、倒れない。
倒れなかったね~いつもならみんな倒れてるのにな~なんて…そしてブレイク。
ブレイク後、始まった瞬間からワンツーから右ミドルやろうって、すぐやって、それが見事に右ミドルが横腹に入り、そのままポストまで打撃で詰めてる。相当横腹がきつかったのか、俺に聞こえるくらいう~う~ぜ~ぜ~言ってって、この瞬間勝てると思ってた。
ポストに詰めながら両脇もさせたし、絶対テイクダウンできると思ったけど、倒れない。ほんと倒れなかった。いや~倒れねな~なんてヒザ打ちながら、どうしよっかな~なんて思っていたら、ゼロ距離からのアッパーもらい、逆に両脇さされテイクダウンしちゃう。このときこういうテイクダウンのしかたがあるのかなんて思いながら倒れた。
んで下になってもあんまり恐怖はなかったんだよね~パウンド練習あんまやってなかったから、調子に乗って下からも殴ってたし…で、三角狙おうか、立とうか、どうしようかな~なんて不用意に足のロック外したら、立たれてそのままパウンドアウト
KOの瞬間
この辺りの記憶はないです。
完全にやられちゃいました…
倒れているとき、よくテレビで言ってるように自分の人生が走馬灯のようにフラッシュバックされて、まずは小さい時からそこからどんどん今のほうの記憶になって、最後は新幹線に乗るあたりでハッと目が覚め、あっ今日試合だって感じで起きたら、リングの上だったって感じ。
気が付いて、そのまま風田さんの肩にもたれながら、リングを後に。
このときほんといろんな方が新潟から応援に来てくれたのに、情けない試合してほんとに申し訳ないと…アマチュアのときは勝っても負けても自分のだけの責任って感じだったんだけど…。
高いチケット買ってくれて、新潟からわざわざ応援に来てくれたのに、申し訳なくて申し訳なくてってずっと思ってた。今回は地元の新聞記者の方もわざわざ同行してくれたし、プロになったときから応援してくれた顔も知らない方にケーキもらったり。ほんとデビュー戦にもかかわらず、いろんな方が応援してくれたのに…申し訳なかった。それしか頭になかった。
家族も実は応援に来てくれていて、あんなことがあって俺は家を飛び出してきたにもかかわらず…しかもみんなで千羽鶴まで折ってくれて。
そんな感じのデビュー戦でした。
つづく
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